- No.7054
- 料理・グルメ
さざえ飯 (島根県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sazaemeshi_shimane.html)
暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる隠岐の島周辺の海域は、プランクトンや栄養塩に恵まれ、魚介類が豊富にとれる。その質の高さは古くから知られており、平安時代には「御食国(みけつくに)」の一つとして、皇室や朝廷に海の幸を献上していた。
貝類も多種多様で、サザエをはじめアワビ、バイガイやニイナガイなど定番食材から地元だけ流通する変わりダネまで幅広い。自治体では「貝の王国 隠岐の島」を謳い、地元食材の魅力を発信している。
サザエは現在でも伝統漁法によって獲られている。これは、漁船の上から、木箱にガラスをはめ込んだ「箱めがね」で海底をのぞき、槍のような漁具で突いてとる「かなぎ漁」という漁法である。そのほか、漁師が素潜りして、網を海底に這わせてとる「刺網漁」などもおこなわれている。昔は自由にサザエが獲れていたが、近年は漁業権がないと獲れなくなり、値段が高騰することもある。
隠岐のサザエは、刺身で食べれば、コリコリとした食感が楽しめ、焼き物や煮物にすると優しい口当たりのエキスが染み出し、料理の味わいに奥行きをもたらす。
サザエは隠岐の島の食卓に欠かせない食材で、さまざまな調理方法で親しまれている。「さざえ飯」も数あるサザエ料理の一つである。
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2024/5/5 18:42:06 登録
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