• No.7045
  • 料理・グルメ

スズキの奉書焼き (島根県/松江市)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/suzukinohoshoyaki_shimane.html)

島根県北東部に位置する宍道湖(しんじこ)は、約1万年前に形成されたといわれる。東西約17km、南北約6km、周囲47kmと広大で、その面積は国内7番目を誇る。風情ただよう湖面から「日本百景」にも選ばれた。
宍道湖は海水と淡水が混ざりあう汽水湖で、水域や季節ごとに海水の混ざり方が異なるという。その独自の環境が郷土の味を育んだ。
スズキは、ヤマトシジミ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、モロゲエビ(ヨシエビ)、コイ、うなぎとともに、宍道湖を代表する魚介類「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」として有名。
コセイゴ、セイゴ、チューハン、スズキと成長とともに名を変える出世魚であるスズキだが、古事記の出雲神話「国譲り」では、大和朝廷と和合した祝宴に出雲から大きなスズキが献上された。
江戸時代から城下町として繁栄した松江市の名物料理が「スズキの奉書焼き」。これはスズキを奉書(楮を原料にする和紙)に包んで蒸し焼きにしたもの。漁師がたき火の灰で蒸し焼きにしていたスズキを松江藩七代藩主の松平治郷が所望したものの、灰がついたままではあまりにもお粗末とあって、奉書に包んで差し上げた。これが「スズキの奉書焼き」のはじまりといわれている。

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スズキの奉書焼き

2024/5/5 17:12:45 登録

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