- No.7019
- 料理・グルメ
わかめずし (和歌山県/由良町)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/wakame_zushi_wakayama.html)
日ノ御埼から和歌山市の沿岸部は、海産物が豊富にとれる紀伊水道に面している。平均水深が浅く、太陽の光が海底まで届くため、わかめの生育にも適している。また、紀伊水道の荒波にもまれることで、香りもよく、色もあざやかなわかめが育つ。
日高郡由良町では養殖のわかめが有名で、県内で有数のわかめ産地として知られている。「わかめずし」は、新しいわかめを薄く広げてのり巻きのように白米を巻いたすしである。もともとは、大量にとれるわかめを広げて焼き、ごはんの上にのせておかず代わりに食べていたという。これを地元の人が漬物を入れて巻きはじめたことから、具材を入れてのり巻きのかたちにする今の「わかめずし」が生まれたとされている。
わかめの収穫は厳寒の仕事である。由良町では、衣奈地区を中心に養殖がおこなわれる。11月にロープに種付けをして1ヵ月から2ヵ月程北風にさらし、1月から2月にかけて水揚げする。特にすしに用いられる「はりわかめ」は、一枚一枚を組み合わせていく根気と技術のいる作業で、つくる人も少なくなってきている。
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2024/5/5 9:48:21 登録
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