• No.6950
  • 菓子・甘味

丁稚ようかん (大阪府/北摂地域)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_18_osaka.html)

北摂地域の山村では、江戸時代後期に寒天の製造に成功して以降、寒さが厳しい冬の農閑期に寒天の製造がさかんに行われた。寒天は、天草を主原料にしたところてんを凍結し、水で溶かして不純物を取り除き、さらに乾燥させて作る。北摂地域で作られた寒天の一部は、長崎を通じて海外にも輸出されていたという。
地域特産の寒天を使って作られたのが丁稚羊羹である。高価だった砂糖をたっぷり使った練り羊羹に対して、砂糖の使用量が少ない丁稚羊羹は日持ちがしないため、冬場に作られ食された。甘さ控えめであっさりとした素朴な味わい。
その名の由来は、練り羊羹と比べて煮詰めが足りず丁稚のように半人前だからという説と、安価であるため丁稚が里帰りの時に土産にしていたという説がある。
なお、河内の丁稚羊羹には寒天ではなく小麦粉を使い、蒸して作るため食感が異なる。

2024/5/1 12:48:49 登録

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丁稚ようかん

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