• No.6780
  • 料理・グルメ

めった汁 (石川県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/mettajiru_ishikawa.html)

「めった汁」とは、さつまいもや大根、人参といった根菜類を使った具だくさんの豚汁のこと。従来の豚汁と異なるのは、じゃがいもではなくさつまいもを使う点にある。とはいえ、使う根菜に厳しい決まりはないため、県内全域の家庭で気軽に食べられている。
ユニークな名の由来は「やたらめったら具を入れる」「やたらめったら具を切る」など、諸説伝わっている。たくさんの具を使うのは、農家が大量にとれた野菜を処理するためにはじめたともいわれている。県を代表する文豪・徳田秋声(とくだしゅうせい)が明治44年(1894年)に発表した出世作「黴(かび)」では、主人公と友人たちが、「めった汁」をこしらえ食べるシーンが書かれている。
「めった汁」の具材にも使われているさつまいもは、金沢市が普及促進するブランド野菜「加賀野菜」の一つに認定されている。金沢市でのさつまいも栽培の歴史は古く、元禄時代の末期に薩摩から種芋と栽培方法が伝わったとされている。明治10年(1877年)に産地化が本格化し、昭和13年(1938年)には100トン以上の早堀りさつまいもが、京都、彦根、大阪、敦賀、神戸などに出荷された。昭和52年(1977年)に、キュアリング貯蔵法(高温多湿下での大量保存方法)が導入されてからは、金沢北部の砂丘地の主力野菜になった。

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めった汁

2024/4/23 9:28:05 登録

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