• No.6653
  • 料理・グルメ

ワカサギの甘露煮 (神奈川県/箱根町)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_9_kanagawa.html)

神奈川県の西端、箱根町の芦ノ湖で獲れたワカサギを、素焼きしてからじっくり煮込み、水あめで照りを出した郷土料理。甘辛くしっかりした味付けで、水分を飛ばしているため日持ちし、保存食としても重宝されている。
芦ノ湖は標高724メートル、箱根火山の火山活動で生まれたカルデラ湖である。逆さ富士を眺める景勝地として知られるとともに、古くから漁業でも栄えてきた。大正7年、茨城県の霞ヶ浦からワカサギの種卵が移植されワカサギ漁が始まって以来、100年以上にわたって増殖事業が続けられている。芦ノ湖の澄んだ水で育ったワカサギはその美味しさに定評があり、箱根の特産品として地元の人々だけでなく観光客にも親しまれている。
芦ノ湖では毎年10月1日にワカサギの刺し網漁が解禁となる。当日は地元の漁師らが一斉に船を出し、その日獲れた初物は箱根神社で祈祷された後、宮内庁に献上される。
ワカサギにはフライや南蛮漬けなどさまざまな調理法があるが、なかでも甘露煮はこの地域で古くから親しまれてきた料理で、正月には定番の品として食卓に上がる。

2024/4/17 17:51:59 登録

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ワカサギの甘露煮

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