- No.6623
- 料理・グルメ
てんもんどう (千葉県/東金市)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tenmon_dou_chiba.html)
千葉県では野菜がたくさん採れることから、それを砂糖で煮て長期保存が可能なお菓子にしたものが「てんもんどう」である。「てんもんどう」とは、もともとユリ科のクサスギカズラの塊茎を湯通しし外皮を去って乾燥した漢方薬のことであり、これを蜂蜜で1ヵ月~2ヵ月漬けたものを、咳止めや滋養強壮作用を期待して服用したことから、その名前の由来になったといわれる。
柑橘類や根しょうがを蜜で煮て乾燥させたものが主であったが、時代とともに様々な野菜が使われるようになった。
ごぼうやれんこんのように、繊維の多いものは薄く切って 1回ゆでる。そして、アクがあるものはゆでこぼして、砂糖を入れてゆっくり煮詰める。これをたくさんつくり、大きな缶に入れて保存し、農繁期には田畑作業のおやつにしてエネルギー源にしていたといわれる。防腐剤を使わなくても10 ヵ月ほど保存が可能な為、農民の間で保存食として広く親しまれて来た。東金市では、徳川家康のお手植え蜜柑に由来する「柚子」をはじめ、多品目生産地であることを生かして季節に応じて様々な農作物を有効活用しながら、「てんもんどう」が作られている。
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2024/4/17 13:05:55 登録
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