- No.6570
- 料理・グルメ
まゆ玉 (群馬県)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_9_gunma.html)
群馬は古くから養蚕業が盛んで、現在もオリジナルの蚕品種を使用した「ぐんまシルク」の製造や、遺伝子組み換え蚕の実用化など、養蚕業の継承に取り組んでいる。このため、養蚕業に欠かせない「まゆ」は大切にされ、行事食としても、米粉やひえの粉、とうもろこしの粉などを丸めて作る「まゆ玉」が親しまれるようになった。ただし、多くの郷土料理のように作ってすぐに食べるのではなく、お供えの習慣が根づいている。例えば、小正月の二日前である1月13日にはひえの粉でまゆ玉を作り、山桑などの木に花に見立てて枝にさして飾る習慣がある。また、2月の初めての丑の日を祝う「初午」は、群馬の吾妻郡においては養蚕の豊作を願う日。まゆ玉を16個作り、神棚や井戸などにお供えをするのだという。こうした風習からは、養蚕業を支えるまゆを大切にする人々の様子がよく表れているといえる。
2024/4/12 17:26:57 登録
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