• No.6518
  • 料理・グルメ

こも豆腐 (茨城県)

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/komodofu_ibaraki.html)

1年を通じて温暖な気候と豊かな水質を活かして、古来より農業が営まれてきた茨城県。れんこんやピーマン、ごぼうなどの農作物が有名だが、茨城県を代表する納豆の原料となる大豆の栽培も地元でおこなわれている。小粒の大豆は納豆に加工され、大粒の大豆は豆腐に加工される。そうした大豆をつかった茨城県の郷土料理の一つに「こも豆腐」がある。
「こも豆腐」とは、豆腐を納豆のように藁苞(わらづと)で包み、塩ゆでしたもので「つと豆腐」とも呼ばれる。茨城県のほかにも、福島県や群馬県、岐阜県などの一部の地域でつくられている。
豆腐は今から2000年前、漢の時代に中国で誕生し、その後、奈良時代に遣唐使を通して日本にもたらされたと言われている。お寺の精進料理に重宝されたものがやがて庶民の間に広まり、江戸の頃にはすでに豆腐屋が繁盛していたという。
肉が簡単に手に入れられなかった時代は、豆腐はたんぱく質を得られる大切な食材だった。しかしあまり日持ちがしないことから、村のみんなでわらを持ち寄り、そこに豆腐をつめて大鍋で塩ゆでしてつくるという、庶民の支え合いから生まれた料理だと言われている。

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こも豆腐

2024/4/10 13:37:46 登録

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