• No.4721
  • 料理・グルメ

品川めし (東京都/品川)

シャコを使用した丼飯。

シャコとご飯とを組み合わせた、東京都品川の郷土料理である。

本山荻舟著の「飲食事典」には、東京湾において江戸時代まで、深川飯に用いられるハマグリなどと共に、シャコも多産しており、ハマグリを使った丼を深川飯、シャコの方を品川飯と称したと書かれている。先の文献に「庶民に愛された」とあるように、漁師町のまかない料理だったとしている文献もあり、料亭や料理屋で出すような洒落た料理ではない。定義付けは曖昧で、浦リヨ著・「郷土料理」に紹介されているのは、下煮をしたシャコを、ご飯を炊く途中にふいたところで混ぜて炊き上げたものであるが、その他にも砂糖醤油で煮付けたシャコを丼飯の上に載せたもの、卵とじを載せたものなどもあった。後にはシャコが獲れなくなり高額となったため、シャコ同様に沢山獲れたアナゴを入れたものも、「品川めし」と呼ばれるようになり、バリエーションは家によって異なっていたらしい。

2014/11/4 15:12:50 登録 2014/12/15 9:48:26 更新

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