- No.4517
- 料理・グルメ
イナムドゥチ (猪もどきの汁物) (沖縄県)
イナは猪(いのしし)、ムドゥチはもどきという意味です。もどきが訛って「むどぅち」となっています。昔は、猪の肉を使っていましたが、現在では、猪のかわりに豚肉が使われています。
短冊に切った実だくさんの材料を甘みそで仕上げる汁物です。祝事の料理の一品として作られます。
「猪もどき」の訛り。豚肉の白みそ汁。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/47_3_okinawa.html)
沖縄県では、「イナ」はイノシシ、「ムドゥチ」はもどきの意味を持ち、郷土料理の「イナムドゥチ」は「イノシシもどき」という意味。「イナムルチ(いなむるち)」とも呼ばれる。かつてはイノシシの肉を使っていた汁物だったが、イノシシ肉が手に入りづらくなったため、豚肉を使って作られるようになったことからこの名がついた。こんにゃくやかまぼこなどの具材も加えて、甘味噌で味をつけており、とろりとした具だくさんの仕上がり。材料の旨味がしみでた滋味深い味わいが魅力だ。ポイントは沖縄県独特のカステラかまぼこを使っていること。魚のすり身を大量に加えて蒸し揚げしたもので、高級な食材として行事食には欠かせない一品だ。この食材が使われていることからもわかるように、「イナムドゥチ」はお祝いに食べられる料理。琉球王朝時代の流れをくむ五段のお取持ちという供応料理の一の膳に出される祝い料理のひとつでもある。似た料理で「鹿ムドゥチ」があり、こちらはすまし汁に仕立てる。
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2014/7/9 11:27:06 登録 2024/4/2 10:02:47 更新
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