- No.4390
- 菓子・甘味
とじこ豆(とちこ豆) (熊本県)
甘い小麦粉の中に大豆等を閉じこめたので「とじこ豆」といいます。保存のきく伝統的なお菓子で地域の行事の時には必ず作られていた。
昔は炒った大豆を閉じこめていたが、現在はピーナッツが歯触りよく好評である。農繁期のおやつや、おみやげにしていた。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tojiko_mame_kumamoto.html)
甘い小麦粉の生地で大豆をとじこめたという意味で名付けられた「とじこ豆(とちこ豆、としこ豆ともいう)」。県北の山鹿市菊鹿地区では昔から年末になるとおせちなどの正月料理と一緒に必ずつくって食べられていた素朴な味わいの郷土菓子である。
初めに鍋に砂糖と水を入れて溶けたところに炒った大豆を入れ、柔らかくなったら小麦粉を入れて混ぜる。フライパンに油をひいて、小麦粉が透明になるまで練りあげたら、竹の皮に包んで蒸す。昔は大豆を使っていたが、現在はピーナッツ入りが食感も風味も良く、大豆のように炒る作業なく使える便利さもあって一般的になった。生地に柚子やしょうがが入ったり、砂糖も黒砂糖だけでなく三温糖、きび砂糖、または、それらをブレンドしてコクを出すなど材料に家庭や地域でバリエーションがある。最後の蒸す作業を省いて、巻きすに巻いてつくる方法も伝わっている。
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2014/7/8 15:00:34 登録 2024/5/9 19:57:23 更新
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