• No.4318
  • 料理・グルメ

たこめし (広島県)

瀬戸内の新鮮な地だこを使った炊き込み御飯が、広島県東部の三原市では「たこめし」として古くから食べられてきました。捕ったばかりのたこを漁師が、船の上で食べる為の料理が家庭の食卓に広がったようです。
日本で「たこめし」が食べられている地域は、三原と明石と言われていますが、主に三原では生だこ、明石では干しだこが使われているようです。

瀬戸内海で漁獲されるタコを用いた炊き込みご飯。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_18_hiroshima.html)

「たこめし」は、たこをご飯に炊きこんだもので、もともと漁師が船の上で取れたてのたこをぶつ切りにして、ごはんに炊き込んで食べていた漁師飯である。特に三原沖は水質が良く水温が安定しており、エサが多い岩場があるなどたこの成育に向いている環境であり、江戸時代からたこ漁が盛んであった。現在でも瀬戸内海は有数のマダコの生息地である。また、このあたりは海流が速く、たこが岩場に足をしっかり張り付くため足が太く短くなり、プリプリと歯ごたえが強くなる。 三原のたこの主な漁法は、たこの体に傷が付きにくい「たこつぼ漁」。全長約100mのロープに100個ほどのたこつぼを付け、漁業者ごとに決められた海の底に数10m間隔で沈める。この時ブイなどの目印は置かないため、漁には長年の勘と経験が必要とされる。取れたたこは、すぐに塩水で洗い、真空パックにしてから急速冷凍する。 三原市漁業協同組合では、三原で取れるたこを地元の伝統行事「三原やっさ祭り」にちなみ、「三原やっさタコ」と名付けてブランド化している。

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たこめし

2014/7/7 18:16:12 登録 2024/5/6 13:25:35 更新

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