- No.4309
- 料理・グルメ
あなご飯(丼) (広島県)
頭と中骨を昆布といっしょに煮込み、そのだし汁で醤油ご飯を作ります。そしてその上に蒲焼きにしたあなごを敷き詰めます。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/42_30_hiroshima.html)
あなごをかば焼きにしたものをそぎ切りにし、だしで炊いたご飯の上に敷き詰めた料理。あなごを蒸す場合もある。宮島町や広島市ではあなごがよく取れ、古くからあなごが食されてきた。江戸時代文政期に編さんされた安芸国広島藩の地誌『芸藩通史(げいはんつうし)』には、「阿奈吾(アナゴ)」をメバルやキスとともに「皆当島邊(あたり)の産、味佳(か)なりとす」と伝える記述がある。廿日市市大野瀬戸周辺は潮流が速く、この地域のあなごは脂がのり、風味、やわらかさに優れており、「瀬戸のあなご」と称される。うなぎよりも脂肪分が少なく淡泊で、ビタミンA が多く含まれることから夏バテ防止や疲れ目などによく効くとされ、県内では昔から幅広い料理に使われ人気がある。あなご(穴子)の名前のとおり昼間は穴や岩の間に隠れ、暗くなると穴からはい出して活動をはじめる夜行性の魚であるが、産卵場所やえさなど生態が不明な点が多く、今はまだ養殖に至っていない。「あなご飯」の発祥は、山陽鉄道が開通して4年後の明治34年に、宮島への玄関口である宮島口駅近くで駅弁として発売されたのがはじまりである。昭和30年代には、観光や修学旅行のバスが宮島口に何十台も訪れるようになり「バス弁」として有名になった。その後宮島を中心に「あなご飯」を提供する店が増え、現在は宮島名物として、宮島参拝客の食事や土産物として全国に広く知られている。
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2014/7/7 18:13:32 登録 2024/5/6 13:44:49 更新
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