• No.4084
  • 料理・グルメ

仙台雑煮 (宮城県)

仙台雑煮は、地の利から海山の幸をふんだんに入れた豪華さで有名です。松島湾でとれるハゼの焼き干しでだしをとり、すまし汁に。これに大根、人参、ゴボウの引き菜を解凍したもの、戻したカラトリと凍り豆腐に醤油で下味をつけ、ハゼ、餅、セリ、はらこ、鳴門かまぼこなどをのせ、汁をかけます。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sendai_zouni_miyagi.html)

江戸時代末期から食されている仙台雑煮。椀からはみ出すほどに大きな焼きハゼとハラコ(イクラ)、仙台せり、おひきなの彩りが美しいハレの日の食事。
大根、人参、ごぼうを細切りにしてさっと湯通しした「おひきな」は、一食分に分けて外気にさらして凍らせる。こうすることで、より味が沁みやすくなる(温暖化の近年では、冷凍庫で凍らせるのが主流)。
出汁には、かつて松島湾で大量にとれたハゼを焼いて干したものを使用。この焼きハゼは、数匹が藁で連になって売られている。昔は焼きハゼ小屋がいくつもあったが、近年の不漁によって激減。そのため、焼きハゼは年々高価になっている。
また、阿武隈川に遡上してきたサケからとれたハラコも目を引くが、こちらも近年価格が向上し、全体的に見て仙台雑煮は高級になっていく一方である。
ちなみに、伊達政宗公の食していた雑煮はこの仙台雑煮ではなく、干しアワビに干しナマコ、ニシンの出汁の雑煮だったと記録されている。

2014/7/4 18:24:53 登録 2024/4/5 15:07:25 更新

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仙台雑煮

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