- No.407
- 料理・グルメ
しょうゆ豆 (香川県)
香ばしく煎ったそら豆をしょうゆ・砂糖などでつくったタレに漬け込んで味付けしたもの。
香川県では昔から各家庭で作られていたお馴染みの料理。
香川県は雨が少なく、乾燥した土地柄で乾田が多く、田では昔から裏作にそら豆を栽培してきました。このそら豆を使ったしょうゆ豆は、農家行事や集落の行事の時など、讃岐の郷土料理として欠かせないものとなりました。ほうろくで香ばしく煎ったそら豆を砂糖、唐辛子を混ぜた甘辛い醤油ダレに漬け込んで作るしょうゆ豆は、おかずや酒の肴として広く県民に好まれています。
ソラマメを煎って醤油のたれに漬ける。
しょい豆。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shouyu_mame_kagawa.html)
乾燥させたそら豆を煎って、熱いうちに醤油、砂糖と唐辛子を混ぜた調味液に漬け込んだもの。煮豆とは異なり、醤油に漬け込む前に豆を煎ることで、軽く噛むと口の中でポロッとくだける独特の食感が楽しめる。
讃岐(現在の香川県)でしょうゆ豆づくりが始まったのは江戸時代と考えられている。その発祥については、文禄年間に醤油の醸造が始まった小豆島が発祥の地であるという説や、四国八十八ヵ所巡礼のお遍路さんを接待するために煎っていたそら豆が近くにあった醤油の壺に転がり込み、あとでその豆を食べてみると、香ばしい豆の香りと醤油がほどよく合い美味しかったのが「しょうゆ豆」の始まりといういわれもある。
そら豆の栽培は、明治時代以降、日本中に普及した。香川県は温暖な気候に恵まれ、そら豆の生育には最適の土地柄であることから、農家では稲の裏作としてつくられるようになり、現在では特産野菜のひとつとなっている。昔の「しょうゆ豆」には、「讃岐長さや」という種類が使われていたが、現在「しょうゆ豆」の原料として用いられている乾燥そら豆は、ほとんどが輸入品である。
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2013/4/30 19:38:53 登録 2024/5/6 18:15:30 更新
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