• No.4059
  • 菓子・甘味

へっちょこだんご (岩手県/県北地域)

もろこし粉やきび粉等の団子を小豆汁に入れたものです。「へっちょこ」とは、煮えやすいように真ん中にくぼみをつけるのでへそに似ていることと、1年の農作業の締めくくりの庭仕舞いの時に食べるので、へっちょ(苦労)したことをねぎらう意味もあると言われています。煮上がると浮き上がることから「うきうきだんご」とも言われます。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_14_iwate.html)

岩手県北部は冷涼な気候で米が育ちにくいため、厳しい環境でも育つヒエやアワ、そばなど雑穀の生産を昔から続けてきた。そのため雑穀を使った料理が多く生まれた。「へっちょこだんご」は雑穀のたかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉などを使い、それぞれ丸めてだんごの中央をへこませ、煮立った甘い小豆汁に入れたもの。たかきび粉には少し苦みがあり、甘い小豆汁によく合う。へこませることで小豆汁がしみこみやすくなる。「へっちょこ」の名前の由来は、1年間農作業で「へっちょ(苦労)」したことをねぎらう意味。また、へこんだ形が人間のへそに似ているからとも言われる。煮えるとだんごが浮いてくることから、「うきうきだんご」と呼ばれることもある。 収穫の終わった庭仕舞い(秋仕舞い)の時の行事食として食されたり、神様にお供えされたりした。

2014/7/4 16:09:54 登録 2024/4/5 13:30:23 更新

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