• No.404
  • 料理・グルメ

芋煮(いも煮) (山形県)

具材は里芋・牛肉・こんにゃく・ネギが基本。シンプルな山形の名物鍋。
里芋、牛肉、コンニャク等を煮込んだ郷土料理。米沢牛入りもある。
作り方も様々で、しめじや舞茸などのキノコ類や根菜類など、お好みの具材を入れることもある。

山形県民にとって、河原で芋煮を作って食べる「芋煮会」は秋の恒例行事! 芋煮の具は里芋・牛肉・コンニャク・ネギが基本。芋煮会のシメは「カレーうどん」が鉄板!?

里芋やこんにゃく、ねぎ、きのこ類、季節の野菜などを主な具材とした鍋料理。
江戸時代、京都との文化交流から入ってきた料理がルーツとされます。稲刈りが終わる秋に食べごろを迎える里芋は古くから庶民の味として親しまれており、里芋を用いた収穫祭や地域交流の場として屋外で大きな鍋を囲む「芋煮会」は300年程前より行われていました。

現在も9月の第1日曜日を「芋煮会」の始まりの日とし、山形県の風物詩となっています。豚肉を用いる庄内風、牛肉を用いる内陸風など、地域により様々な形で受け継がれています。

山形県では稲の実る頃に食べるいも煮風習があります。旧暦八月十五夜の「芋名月」に里芋をお供えして祝った農耕神事に由来するとか、最上川舟文化に端を発するとか、由来は様々いわれています。親しい人たちが屋外で大きな鍋を囲みながら、里芋の入った煮ものを楽しむ郷土料理で、いも煮会と呼ばれています。牛肉を加えた醤油味で、河原で楽しむのが内陸スタイル、豚肉、味噌味で海辺で作るのが庄内スタイルとされています。

山形県民にとって芋煮会は、絶対不可欠な秋の恒例行事!
山形では、9月から11月になるとスーパーで芋煮の食材・薪など、芋煮会に必要なもの販売している。大きな鍋などは無料でレンタルしてくれる。
芋煮の具は、サトイモ・牛肉・コンニャク・ネギが基本。
庄内地方の芋煮は、豚肉が常識だという。また、味付けに味噌を使うのが鉄則らしい。
芋煮会のシメは「カレーうどん」にして食べるのが鉄板だという。

具材は里芋・牛肉・白こんにゃく、長ネギの4種類が基本! 県民熱愛の「味マルジュウ」で味付け!

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imoni_yamagata.html)

「芋煮」の発祥は古く、1600年代半ばともいわれている。当時、最上川舟運の終点だったといわれる中山町長崎付近は、上方から酒田経由で運ばれてきた荷物の引取がおこなわれる場所だった。しかし、当時は舟が到着したことを知らせる通信手段がなかったため、舟の船頭たちは荷受人が現れるまで何日も待たされることがあり、退屈をしのぐために河原で鍋を囲んで宴を開いていたという。船着場の近くに里芋の名産地・小塩集落があったため、手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを鍋で煮て食べていたそう。それが現在の「芋煮」のルーツとされる。牛肉を使うようになったのは、昭和のはじめごろからといわれる。
「芋煮」は地域によって味付けや具材の種類が異なる。特に、日本海に面した庄内地域の「芋煮」は特徴があり、内陸部の「芋煮」の風習が庄内地域に伝わった際、養豚業が盛んな地域のため、肉は豚肉、味付けは豚肉に合う味噌味に定着したのではないかといわれている。

2013/4/23 23:52:44 登録 2024/4/8 19:45:32 更新

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