- No.3977
- 料理・グルメ
いとこ煮 (富山県)
浄土真宗の報恩講の仏事の後に出す報恩講料理の1つ。小豆をやわらかく煮、別に煮た大根・人参・里芋・ごぼう・油揚げ・コンニャクがやわらかくなったところで小豆を加えてしょうゆと塩で味付けする。小豆が使われるのは、親鸞上人の好物だったからと言われている。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/37_6_toyama.html)
浄土真宗の信仰文化が強く根付き、真宗王国とも呼ばれる富山県。開祖・親鸞聖人の命日に行う大切な法要、報恩講の際に作られる料理のひとつが、この「いとこ煮」だ。親鸞聖人の好物であったといわれる小豆とともに、ごぼう、大根、にんじん、里芋といった根菜類などを煮込む。滋養豊富で秋から冬にかけての寒い季節に美味しい煮物料理である。名前の由来は、いとこの間柄のような近しい種類の根菜が入ることや、硬いものから追々煮ていくため “追々”が“甥甥”に通じること、また、親鸞聖人の遺徳を偲ぶので“遺徳(いとく)”が訛ったという説など、謂れはいくつか存在する。地域によって入れる野菜はさまざまで、味付けも味噌や醤油と異なるが、小豆は必ず入る。黒部市などの県東部では「煮た菜」から「にざい」と呼ばれていて、他の地域に比べると材料の切り方が少し大きいのが特徴だ。
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2014/7/3 19:54:28 登録 2024/4/22 11:16:02 更新
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