• No.3955
  • 料理・グルメ

こも豆腐 (鳥取県/倉吉市)

祭りや、正月などの祝い事にはかかせぬ料理で、こもで包んだわらの筋跡の美しい豆腐料理である。
この地方では、家代々受け継がれてきたが、現在では子供等に伝わっていない滅びゆく料理の一つである。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/komo_toufu_tottori.html)

「こも豆腐」はこもにくるまれた素朴な豆腐料理。こもとは、粗く織ったわらのむしろのこと。100年以上伝わる「こも豆腐」は、冠婚葬祭や祭り、法事などの特別な日には欠かせない、倉吉市などの中部地域の伝承料理の一つ。魚があまりとれなかった鳥取県では、よく豆腐が食べられており、庶民の貴重なタンパク源だった。かつて村には共同の豆腐小屋があったそうで、豆腐をたくさんつくることができたので、その楽しみ方の一つとして生まれたのが「こも豆腐」だという説もある。しかし、昭和30年代にスーパーマーケットが登場すると、人々の生活、食事もだんだんと変化した。簡単にいろいろなものが手に入る時代になり、「こも豆腐」も次第につくられなくなったという。「こも豆腐」をつくるのに用いるわらも、最近は手に入りにくくなった。はで掛けをしたわらは、きれいに天日に干され、「こも豆腐」をつくるのに重宝される。

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2014/7/3 18:54:49 登録 2024/5/5 15:54:39 更新

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