- No.3941
- 料理・グルメ
小豆汁の雑煮 (鳥取県)
小豆は、昔から慶事に赤飯や餅のあんなどとして、生活の節目に登場する食材の一つです。小豆雑煮は、茹でた小豆を砂糖で甘く味付け、それに餅を入れて煮たもので、新年に食して祝います。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/azuki_zouni_tottori.html)
お正月の雑煮は地方色豊かで、全国各地ではいろいろな雑煮が食べられているが、鳥取のお雑煮は小豆の煮汁に柔らかく煮た丸餅が入ったものが主流である。煮汁がたっぷり入ったものから、小豆がごろごろしていて煮汁は少しというのもあれば、砂糖で甘くしたものや、少数派だが塩味もある。昔は塩を少し入れて煮た小豆汁だったそうだが、現在では最初から砂糖を入れて煮たものが一般的だ。しかし、県全域で「小豆雑煮」が食べられているかというとそうではなく、山間部では醤油味や味噌味が多いようだ。
「小豆雑煮」の正確な由来は分かっていないが、古来より、小豆の赤色に邪気を払う力があるとされていたので、ハレの日の食材として用いられてきた。雑煮は、元旦早朝に起床し、1年最初の若水を汲み、浄められた火を用いてひとつ鍋で煮る。人間に活力を与える聖なる食べ物とされ、それを分かち合って食べることにより,家族ならびに親族の結束をはかるための食べ物として正月の祝膳の主役として定着したといわれている。
アクセス 120 pt
2014/7/3 14:05:12 登録 2024/5/5 9:51:57 更新
[次] → いがいめし