- No.3875
- 料理・グルメ
味噌おでん (愛知県)
豆味噌を出汁、砂糖、酒、みりんなどで伸ばしたものを作り、おでんの上にかけたもの。かつて東海道の要所として栄えた吉田(豊橋の旧名)宿の名物が味噌田楽であった。今は焼豆腐を用いて、味噌だれとからしをつけて食べられている。
・味噌おでんは、愛知県内の居酒屋さん100店舗以上で提供されている!
・味噌おでんは、すべての種に串を通すのが常識!? 戦後、名古屋の屋台で生まれた串勘定スタイルの名残だといい、多くの愛知県民は箸を使わずに串のまま食べている!?
・愛知県民は、さつま揚げのことを「はんぺん」と呼んでいる!? また、味噌おでんの種の「芋」といえば「里芋」のことを言い、決してジャガイモではない!?
・味噌おでんに使用する種は、6種類程度がスタンダード!? 大根、ちくわ、豆腐、こんにゃく、玉子、里芋などの“少数精鋭スタイル”だという。
・味噌おでんの食べ方は、主に3つの楽しみ方がある!?
(1)カラシをつける派、
(2)一味唐辛子をかける派、
(3)何もつけない派と、
愛知県民は好みに合わせて食べ分けるらしい。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/misooden_aichi.html)
愛知県の食に欠かせないのが、八丁味噌に代表される豆味噌(赤味噌)。大豆を原料に麹菌を繁殖させ、大豆の麹をつくり、この豆麹を使って長期間、発酵・熟成させたものが豆味噌となる。最低でも1年、長いと2年から3年も熟成させる。こうしてつくられる豆味噌は、濃厚なコクと酸味、独特の渋味を感じさせる味わいになる。この豆味噌の銘柄の一つが八丁味噌である。
八丁味噌が生まれた八丁村(現:岡崎市八帖町)は、徳川家康が生まれた岡崎城から八丁離れたところにあり、東海道と矢作川が交わる交通の要所だったことから、味噌の原料である大豆や塩などを手に入れやすかったといわれる。
そんな豆味噌を使った、愛知県独特のおでんが、「味噌おでん」である。「味噌おでん」は、具材が入った土鍋の真ん中に味噌壺を置き、具材を味噌ダレにつけて食べるというもの。もともとおでんは、煮こみ料理ではなく、味噌田楽がルーツだといわれており、江戸では醤油ベースのだし汁で煮こむおでん(醤油ベースの一般的なおでんは、“関東煮”とも呼ばれる)が広まったが、愛知県では味噌を付けて食べる方法が根づいたと考えられている。
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2014/7/2 18:15:45 登録 2024/4/25 11:27:50 更新
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