- No.3873
- 料理・グルメ
へぼ飯 (愛知県)
「へぼ」とは蜂のことです。へぼ飯は,特別な御馳走で客用に作られました。成虫と幼虫を分けてそれぞれ乾煎りしたものを合わせて,砂糖,醤油,酒で汁気がなくなるまで煮付けます。この「へぼのつくだ煮」を炊きあがったご飯に混ぜ合わせます。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hebomeshi_aichi.html)
「へぼ」とは、クロスズメバチをはじめとする地蜂の幼虫のことで、いわゆる蜂の子である。かつて、信州から奥三河の山間部において、へぼは貴重なタンパク源であり、地蜂の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、ごはんに混ぜ込んで食べる「へぼ飯」や「へぼの甘露煮」、「へぼ五平餅」などにして食べてきた。現在は、へぼもへぼをとる人も少なくなり、ごちそうとして客に振る舞うものとなっている。
クロスズメバチは地中に巣をつくるので、巣を見つけるにあたっては、餌を巣にまっすぐ持ち帰る蜂の習性を利用する。へぼとりはまず、川魚や、鶏、カエルなどの肉を用意し、蜂が運びやすい大きさに肉を丸めて、目印の綿をつけておく。その目印を手掛かりに蜂の後を追って巣を見つける。以前は水田のあぜなどいたるところに巣をつくっていたが、農薬の影響などもあって山に巣をつくるようになった。
へぼの重さを競う品評会がおこなわれるようになって、初夏に巣を見つけて飼育用の巣箱の中に入れ、秋の品評会まで餌を与えて大きく育てるようになった。飼育しないで、秋になって大きくなった巣をとることもある。
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2014/7/2 18:14:23 登録 2024/4/25 9:40:47 更新
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