• No.3752
  • 菓子・甘味

みょうがぼち (岐阜県/岐阜市)

みょうがぼちは、北方町をはじめ岐阜市周辺の家庭で、小麦やそら豆などの初物を使って作り始められた和菓子です。
ぼちとは、「お餅」のことを言う方言で、練り上げた小麦粉で皮を作り、つぶしたそら豆の餡を包み込んだものをミョウガの葉で巻くことから“みょうがぼち”と言われています。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/38_6_gifu.html)

「みょうがぼち」は、そら豆で作ったあんを小麦粉で作った皮でくるみ、みょうがの葉で包み蒸した素朴な味わいの郷土菓子。
ぼちは「餅」の意味で、一般的にはもち米を使った団子のことを「餅」というが、伝承地周辺では、小麦粉を練ったものを「ぼち」と呼んでいる。
みょうがの葉が繁りだす初夏になると、各家庭で作ったみょうがぼちを、田植えや農作業の一休みに、おやつとして食べていたと伝えられており、かつては「田植えぼち」「野休みぼち」とも呼ばれていた。
みょうがぼちに欠かせないみょうがの葉には、殺菌効果があることから、食品が傷みやすい初夏から夏にかけての携帯食に用いられることが多く、冷蔵庫などの食品保存機器が無い時代の先人の知恵がうかがえる。加えて、あんに使われているそら豆には、鉄分やタンパク質が含まれているため、農作業の疲れを癒やすのに最適なおやつだったと言える。

2014/7/2 12:23:06 登録 2024/4/24 14:45:34 更新

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