• No.373
  • 料理・グルメ

室蘭やきとり (北海道/室蘭市)

北海道室蘭市の豚肉を使用した串焼き料理で、豚肉を使用するものの「室蘭焼き鳥」として知られている。
焼き鳥に使用される肉は、鶏肉が一般的だが、豚肉(バラ肉)が使用される。

【全国6大焼き鳥】の一つ

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/muroranyakitori_hokkaido.html)

「室蘭やきとり」は、その名の通り、北海道室蘭市で考案された「やきとり」である。「やきとり」という名がついているが、実際には鶏肉ではなく豚肉が使用され、たまねぎと豚肉を交互に串に刺した串焼き料理である。甘みのあるタレと洋辛子を付けて食べる。
昭和12年(1937年)、日中戦争が起きると食料増産のために農家が豚を飼うようになり、昭和14年(1939年)には、豚の皮で軍靴をつくるために全国で養豚が奨励された。そうしたなか、室蘭市では豚の肉と皮以外は市内で消費して良いこととし、地元の屋台で豚のモツが多く取り扱われるようになったといわれている。その後、いまの「室蘭やきとり」のかたちとなる豚肉とたまねぎ、洋辛子という組み合わせが定着してきた。
当時、製鉄所で栄える室蘭市輪西町周辺では、豚肉の串焼きを提供する多くの屋台が存在した。「室蘭やきとり」の元祖といわれる「鳥よし」も昭和12年(1937年)に輪西町で店を構えた。
「室蘭やきとり」では、長ねぎではなくたまねぎを使用するのも特徴。その理由としては、北海道を産地とするたまねぎの方が長ねぎよりも安価に手に入り、また豚肉との相性が良いため定着してきた。

2013/3/25 20:32:13 登録 2024/4/4 10:21:20 更新

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室蘭やきとり
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