- No.3640
- 料理・グルメ
小豆ぼうとう (山梨県)
山梨の小豆ぼうとうは、古くから生麺を汁粉の中に入れ郷土食としています。北杜市の三輪神社では、毎年七月三十日に「若神子のドンドン火祭り」が開催され、「小豆ぼうとう」が参詣の人々に振る舞われます。祭りは農作業の大きな節目でもあり、小麦や小豆の収穫に合わせて「小豆ぼうとう」を作り、祝い供えて食べています。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/azuki_houtou_yama_nashi.html)
「ほうとう」の起源である餺飥は、平安時代には小豆の汁で食べられていたことが貴族の日記などに記録されている。山梨では江戸時代以降、味噌で煮る「ほうとう」が日常的に食べられていたが、「小豆ほうとう」は正月や盆、村の祭り、また田植えの時期など、地域行事や祝い事の時に食べられてきた。北杜市須玉町若神子の三輪神社で毎年7月末に開催される祭りは、「小豆ほうとう」がふるまわれることから、「ほうとう祭り」とも呼ばれる。あずきの赤い色は邪気をはらい厄除けの力があると伝えられており、新あずきと小麦粉を神前に供え、ふるまわれた「小豆ほうとう」を食べて収穫に感謝したという。本来はあずき汁に餅を入れるものだが、稲作に適していない地域が多い山梨県では、餅は大変貴重なもので、「ほうとう」のめんを太めに切り、餅に見立ててあずきの汁粉に入れ代用にしたという。
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2014/7/1 18:33:00 登録 2024/4/18 9:03:38 更新
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