- No.360
- 料理・グルメ
佐伯ごまだしうどん (大分県/佐伯市)
豊後水道で捕れた魚にゴマや醤油等を加えペースト状に作ったものに「ごまだし」を茹でたうどんにのせてお湯を注いだもの。
「ごまだし」は、魚のすり身に、ゴマや醤油などを混ぜて作る調味料。うどんの他、お茶漬け、チャーハンなど、何にでも使える万能調味料。
「ごまだし」をゆでたうどんにのせてお湯を注いで食す、海の町佐伯市が生んだ風味豊かな麺料理です。ごまだしとは、焼いた白身魚のエソの身をすりつぶし、しょうゆとごまを混ぜて作られたもの。
大分県佐伯市の漁家の料理としてうまれたこの料理は、長期保存が可能な点と、食べたい時にうどんにのせてお湯を注げば食べられる手軽さが特徴です。エソが大漁だった時に、保存が利き簡単に調理できる料理として考案されたのが発祥とされています。
現在ではエソの代わりに、イワシやアジで作られることもあります。
「佐伯ごまだしうどん大作戦」は、「オオイタケンサイキシヲゼンコクニヒロメヨ」をミッションとし、あらゆる場面において九州大分県佐伯地方だけに伝わるソウルフードである「佐伯ごまだしうどん」を通じ、「大作戦」と銘打った様々なPRを行うことにより、故郷佐伯をこよなく愛する活動を主目的とするボランティア団体です。(佐伯ごまだしうどん大作戦)
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gomadashi_oita.html)
九州最大の面積を誇る佐伯市(さいきし)は、豊富な海の幸に恵まれた漁師町として知られている。県内の水産業生産量の約7割を佐伯市が担っており、なかでもブリ類やヒラメを中心にした養殖業は全県生産量の大半を占めている。また、漁船漁業も盛んで、まき網、底びき網、船びき網、一本釣り、さらには潜水などがおこなわれる。アジ、クルマエビ、ヒラメなど水揚げされる魚種も多岐にわたる。イワシ類は特産品の「佐伯イリコ」として珍重されている。
佐伯市で日常的に食べられている「ごまだし」は、年間を通してエソ(エソ科の魚)を使った伝統的な調味料。年間を通して水揚げされるエソとすりごま、みりんなどを混ぜあわせてつくられる。発祥の由来は定かではないが、大量にとれた魚を処理するためとも、漁師の妻が出汁をつくる手間を省くため、ともいわれている。
「ごまだし」はさまざまな料理に活用されるが、地元ではうどんに合わせて食べるのが一般的である。
近年はエソがとりづらくなってきたことから、アジやサバ、イワシなどでもつくられるようになった。
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2013/3/25 20:12:33 登録 2024/5/10 11:17:48 更新
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