• No.3543
  • 料理・グルメ

すしこ (青森県/津軽地方)

米どころ伝わる米を使った漬物で、見た目に鮮やかなさっぱりした味わいの伝統料理です。昔は、一斗樽に漬け込み、体力の必要な稲刈り時に毎日食べ、もち米の力をもらって体力回復に努めたものだそうです。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sushiko_aomori.html)

津軽地方の中でも主に日本海側の西北地域で特にに食べられてきた郷土料理。もち米を蒸し、赤しそやキャベツ、きゅうりの古漬けなどと合わせて乳酸発酵させた、いわば「ごはんの漬物」ともいうべき非常に珍しくユニークな料理である。津軽地方の西北地域は、江戸時代に大規模に開墾された米どころで、どの家庭でも一斗樽に漬け込み、冬の間の保存食としてごはんのおかずにしたという。また、体力が必要な農作業時に田んぼへ持っていき、合間に食べては体力回復の足しにした。「赤めし」とも呼ばれる。

もち米は腹持ちが良く、力もつくとされ、田んぼへ持参して農作業の合間に食べることが多かった。冬には一斗樽に漬けこんでつくり、野菜の少ない季節の保存食として家庭で重宝された。長く漬けこむことで乳酸発酵が進み、酸味が増して美味しくなるうえに栄養価も上がるため、貴重なおかずだった。雪に閉ざされる津軽地方の冬を過ごす知恵である。ちなみに魚などに塩をまぶし、ごはんや麹と漬けこんで乳酸発酵させる郷土料理は「飯ずし」とよぶ。

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すしこ

2014/7/1 11:15:47 登録 2024/4/5 12:57:10 更新

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