• No.3490
  • 料理・グルメ

いももち (北海道)

北海道の名産品といえば「じゃがいも」。じゃがいもは北海道の開拓当初から主食として食べられていたものです。このじゃがいもを使った「いももち」は戦争中や食糧難の時代に主食やおやつとしてよく食べられていました。
基本は焼きですが、揚げても・汁物に仕立てても美味しく、昔から家庭で作られていた素朴な郷土料理です。片栗粉を使用するのが最も有名ですが、小麦粉を半量加えると更に口あたりが良くなります。最近では冷凍いももちやいももちの粉も市販されています。

いももちとは、ゆでた男爵芋をつぶし、片栗粉を加えたもの。成形してからフライパンで焼き、砂糖醤油のタレをかけて出来上がり。チーズをトッピングするなど、北海道民は好みの味にアレンジして食べるという。各家庭で作るほか、居酒屋、スープカレー店、回転寿司店などでも提供している。

ゆでた男爵芋をつぶし、片栗粉を加えるだけのシンプルなもの。
成形してからフライパンで焼き、砂糖醤油のタレをかけて出来上がり。チーズをトッピングするなどのアレンジも!


出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imomochi_hokkaido.html)

「いももち」は、北海道を代表する農産物のじゃがいもを使い、家庭で手軽につくれる郷土料理として浸透している。地域によっては、「いもだんご」とも呼ばれている。北海道以外にも岐阜県、高知県、和歌山県などにも「いももち」が存在するが、地域によって使用する芋の種類やつくり方は異なる。
「いももち」の発祥は、まだ稲作の生産技術が発達していない時代に餅をつくる際、もち米の代わりに当時豊富に生産されていたじゃがいもを使ったことがはじまりといわれている。じゃがいも以外にも、かぼちゃを使うこともあり、いまでも「かぼちゃもち」として伝わっている。
明治の開拓時代、「いももち」は開拓者たちの貴重なエネルギー源として重宝された。その調理の手軽さから庶民的な料理として広まっていった。戦時中や戦後の食糧難の時代にも食べられ、現在は北海道の定番おやつとして、大人から子どもまで広い世代に親しまれる。

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いももち

2014/6/27 16:19:35 登録 2024/4/2 9:38:31 更新

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