- No.3318
- 料理・グルメ
いかなごのくぎ煮(釘煮) (兵庫県)
兵庫県のご飯の友です。
水揚げされたイカナゴを平釜で醤油やみりん、砂糖、生姜などで水分がなくなるまで煮込む。この際、箸などでかき混ぜるとイカナゴが崩れ、団子状に固まってしまうため一切かき混ぜない。炊き上がったイカナゴは茶色く曲がっており、その姿が錆びた釘に見えることから「釘煮」と呼ばれるようになった。
毎年2月末から約1カ月間行う「いかなご新子(しんこ)漁」で獲れた体長2~4cmの新子(幼魚)をしょうゆや砂糖、みりん、しょうがで甘辛く味付けした郷土料理です。
完成品が古釘に似ていることから、「くぎ煮」と名づけられたいわれています。発祥は諸説あり、鮮魚店がお客様の要望により作り始めたという説や、神戸の網元が従業員に食べさせたのがはじまりという説などがあります。
いかなご新子漁が終わる毎年3月頃には、スーパーにところ狭しと積み上げられます。この時期には、各家庭でいかなごを炊く光景がよくみられます。土産物店での取り扱いもあり、お土産としての人気も高いです。
いかなごのくぎ煮は明石の名物となっています。昼網は神戸にも届きますので、春先になりますと、大勢の方がお作りになります。「生の新子」を優しく、手早く調理しないといけません。出来上がった姿が「釘」に似ていることから、「くぎ煮」と名づけられようです。長期保存が可能でカルシウムを多く含んでいます。
・兵庫県では、佃煮屋さんやスーパーなど1000店舗以上でいかなごの釘煮を提供!
・春の風物詩・いかなごの釘煮は、1年を通して食卓に登場! 春先に大量に作ったいかなごの釘煮を冷凍庫でストックするのが、兵庫県民の常識だという。
・いかなごの釘煮は、家庭で食べるだけでなく、ご近所や親戚などへの贈り物の定番。そのため兵庫県の郵便局では、いかなごの釘煮を入れる専用容器付きの「いかなごレターパック」というサービスを提供!
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/40_1_hyogo.html)
「イカナゴのくぎ煮」は生のイカナゴの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮で、瀬戸内海沿岸地域で古くから作られている郷土料理。煮上がった姿がさびたくぎが曲がったように見えることから「くぎ煮」と呼ばれている。神戸が発祥の地と言われ、元々漁業関係者の家庭で作られていた料理だったが、1980年代以降、一般に広く知られるようになった。明石の漁業協同組合の女性たちが、漁師向けに濃い味付けだったくぎ煮を一般家庭向けに改良したレシピを作成し、料理講習会を開き、普及に努めたこともきっかけの一つ。
毎年、2月末から4月にかけてイカナゴの稚魚(新子)を捕る新子漁が行われ、鮮魚店には新子を買い求める客が列を作る。街中にはイカナゴを炊く醤油や砂糖の香りが漂い、地元では「イカナゴの香りがすると春がやってくる」と言われている。「イカナゴのくぎ煮」は瀬戸内の春の風物詩であり、現在も食文化として定着している。
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2014/4/5 11:48:51 登録 2024/5/1 14:05:30 更新
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