- No.3269
- 料理・グルメ
伊勢うどん (三重県/伊勢市)
伊勢市を中心に根強く愛されているご当地うどん。
最近ではこの伊勢うどんをスーパーなどで買い、家で食べるのが定番。
長時間やわらかく煮た極太のうどんに、たまり醤油や鰹節やいりこなどのだし汁を加えた濃厚でやや甘めのつゆを絡めたうどん。添えるのはきざみねぎ程度で、シンプルに食すのが特徴。
江戸時代以前から伊勢周辺の農民が食べていた地味噌のたまりをつけたうどんを、だし汁を加えて食べやすくしたのが伊勢うどんのはじまりと言われます。その後、お伊勢参りの参拝客にうどんを振舞う店が出てきたことで定着しました。
現在でも地元の家庭では日常食として愛されています。
・三重県伊勢市内で伊勢うどんを提供するお店は250軒以上!
・伊勢うどんの最大の特徴は、甘辛いタレとコシのない麺! 真っ黒で味が濃そうに見えるタレは、たまり醤油・みりん・ザラメが入っているので甘辛い味。麺は太いが、1時間じっくり茹であげるため、箸で切れるほど柔らかくてコシがない。
・スーパーでは、伊勢うどん専用の麺とタレが販売されている!
太くて柔らかい麺に、たまり醤油に出汁を加えた黒いつゆ(タレ)を絡めたうどん。
伊勢参りの人々が参拝の行き帰りにこれを食べるようになり、「伊勢うどん」としてその名を広げるようになりました。
「伊勢うどん」の特徴は、麺は太めで非常にやわらかくもちもちしており、一般的なうどんとは違った食感を持つ。 たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布等の出汁を加えた、黒く濃厚なつゆを、やわらかく煮た真っ白な極太の緬に絡めていただく。伊勢独特の食べ方で、独特な味だ。
甘みを抑えすっきりとした味わいのツユは、後味まろやか。濃いタレの色は、たまり醤油の色である。具をあまりのせないことも特徴。伊勢に来たら外せない、独特の一品。土産用のうどんとしても人気。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/iseudon_mie.html)
伊勢食文化圏では、昔から伸ばす手間をかけずに腰の無い太いうどんをつくり、これに味噌だまりを絡ませて食べていたという。伊勢参りが盛んになる江戸時代になると、参宮客にいつでも食べられるようにと、ゆで続けた麺にたまりを掛けてすぐに食べられる店が出来てきた。御木本真珠の御木本幸吉は自宅がうどん店だったので、店で使っていた手塩皿が残されていることから、当時は少しずつ取り分けて食べていたらしい。また、呼び名もただの「うどん」とか「素うどん」とか「並うどん」と呼ばれており、正式に「伊勢うどん」と呼ばれるようになったのは、決して古いことではなく、昭和40年代初め頃、「伊勢うどん」を食べた有名な作詞家がラジオで話した『伊勢の珍しいうどんなので伊勢うどんというのがよいのでは』という趣旨の発言を受けて、昭和47年(1972年)に伊勢市麺類飲食業組合が統一名を決め、組合員向け献立表に記載してから以降とされている。
このように食べ方は古いものであるが、名前は新しい郷土料理という典型である。
アクセス 137 pt
2014/2/5 20:20:50 登録 2024/4/25 12:47:18 更新
[次] → ココロコ