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  • 料理・グルメ

越前おろしそば (福井県)

おろし大根ののった冷やしそば。
福井の名物料理の一つ。

越前そば(えちぜんそば)・越前おろしそば(えちぜんおろしそば)は、福井県嶺北地方で主に食される蕎麦。蕎麦に大根おろしを乗せて出汁をかけたり(ぶっかけ)、大根おろしに出汁を加えてつけツユにして食べる(つけそば)など、大根おろしを利用することから、「おろしそば」とも呼ばれる。

大根おろしとだしをたっぷり使って食すそばです。

江戸時代に時の領主が非常食としてそばの栽培を命じ、そばに越前産の大根をおろしたものとだしをかける食べ方が推奨されたのが起源とされています。

現在では、地域によって食べ方が異なり、そばに大根おろしを添えてだしをかけたり、大根おろしをまぜいれただしをそばにかけたりして食されています。県内にはおろしそばを食べられるお店が多く存在します。日本屈指の長寿県で食べられている健康食として、全国的に注目を集めています。

・越前おろしそばの提供店は、福井県内に400店以上! おそば屋さんだけでなく、寿司店やバーでも提供されている。
・越前おろしそばを提供する店では、最初からそばつゆの中に大根おろしが入った状態で出てくる。
・食べる時は、そばつゆにそばをつけて食べるのではなく、そばつゆをそばに「ぶっかけて食べる」のが定番スタイルだという。
・大根おろしは、通常の青首大根と辛味大根をブレンドしているという。
・福井県では、家庭でおろしそばを作る人も多い!? 福井県では「全日本素人そば打ち名人大会」が行われるほど、家庭でもそば打ちをすることが盛んだという。

大根おろし(青首大根と辛味大根をブレンド)を加えたそばつゆを、そばに「ぶっかけて食べる」のが伝統スタイル。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/oroshi_soba_fukui.html)

平均寿命が全国でもトップクラスの福井県で、最もよく食べられているそばは「おろしそば」である。結婚式や仏事の〆の料理や、大みそかの夜の年越しそばとして食べられる。また、開祖・親鸞の祥月命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)の前後、秋から新年にかけておこなわれる浄土真宗各派の年中最大行事で、福井県では「ほんこさん」や「おこ(う)さま」と呼ばれる報恩講でも「おろしそば」が夜食としてふるまわれる。福井県でのそばの歴史は古く、朝倉孝景が一乗谷に初めて居城を構えた時(1473~)に、戦時の非常食として栽培したのがはじまりといわれる。そばは種を蒔いてから2ヵ月半~3ヵ月と栽培期間が短く、保存もきくことから籠城用の非常食として重宝された。当時は「そばがき」や「そばだんご」で食べられていたようである。その後、府中(現越前市)の城主となった本多富正が、そば師を従えて赴任し(1601年~)大根おろしをのせた細い麺としてのそばが広まった。その後、昭和天皇が福井に来られた際に「おろしそば」を召し上がられ、「越前のそばは大変おいしかった」とのお言葉より、「越前おろしそば」として名前が全国に広まった。それだけ福井県で収穫される「そば」の品質と、培ってきた製粉技術が高いというあらわれである。
「おろしそば」の美味しさは、玄そばの品質の高さや製粉技術に深く関係している。在来種のそばを、昔ながらの石臼挽きで製粉することにより、味はもちろん、そば独特の風味が損なわれることがない。

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越前おろしそば

2013/12/2 22:15:12 登録 2024/4/24 10:12:52 更新

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