- No.171
- 料理・グルメ
かっけ (青森県/八戸市)
ワンタン風の「むぎかっけ」を、ニンニク味噌やネギ味噌などに付けて食べる鍋料理。
そばで作った「そばかっけ」もある。
そばかっけとは、そば切りやうどんなどの麺を作るときに残ったかけらが転じたと言われる「かっけ」。 青森の中でも米がとれなかった南部などを中心に食べられていました。 一辺が5㎝程度の三角形に切ったかっけを大根、豆腐などと鍋に入れ、茹で上がったら、にんにくみそやねぎみそをつけて食べます。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kakke_aomori.html)
寒冷で、江戸時代には数年間に及ぶ大飢饉にたびたび見舞われた南部地方で、人々は雑穀を工夫して食べる知恵を発展させた。「かっけ」はそば粉に少しの塩を入れ水でこねて生地を薄くのばし、三角形に切ったものをゆでて、にんにく味噌をつけて食べる料理。「かっけ」とはこの地方の言葉で「かけら」「端っこ」を意味する。昔、南部藩の殿様がこの地でそばを食べたところ大変美味しく「このようにうまいものを庶民は食べてはならぬ」とご法度にしたため、人々はそばをつくるときに出る切れ端を三角に切って練り味噌をつけて食べたのがはじまりという。他に、「かぁけぇ」(どうぞ召し上がってください)というもてなしの言葉を語源とする説もある。三戸町、田子町、南部町あたりでは「つつけ」と呼ぶ。小麦粉でつくるものを「むぎかっけ」と呼び、それに対してそば粉のものを「そばかっけ」ということもある。
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2013/1/24 22:30:29 登録 2024/4/4 17:20:36 更新
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